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歴史小説153(北条系)

今日は25日…。

北朝鮮は核実験を強行するのか…。

そのとき米軍は本当に北朝鮮にトマホークを撃ちこむのだろうか?

なにも起きないことを願いつつ…。

今回は目の前の問題から逃げて、歴史小説を取り上げてしまいます。

そんな…今回取り上げる小説の主人公は、とても地味。

まず、戦国乱世の巨族であるにもかかわらず、マイナー扱いされている小田原北条氏。

その家臣団のなかの、足軽衆というグループに属する大藤氏。

マイナーのなかのマイナー。

それでも、足跡は現代にも残っていて、神奈川県秦野市に、香雲寺 という菩提寺があります。



調略というものは、とても地味なものです。

合戦のような「華」がありません。

でも、そこが肝要であることは事実ですし、裏から表にでてくる一族もでてきたりします。

有名なところでいえば、服部半蔵。

かつては「忍者ハットリ君」の影響もあり、服部半蔵は歴史上の超有名人でした。

っていうか、実在の人物だと思われていないことも多々ありました。

服部半蔵とは、代々その名を襲名する通称で、伊賀忍者だったのも初代だけ。

その後、紆余曲折を経て「服部半蔵」一族は、桑名藩家老になっていきました。

調略家や策謀家、参謀の類というものは、とかく無名で地味で目立たないもの。

主に仕える身ですからね。

つまり、仕えた主次第ということ。

そういう意味では、身につまされるところあり。




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THEME:歴史・時代小説 | GENRE:本・雑誌 |

歴史小説152(島津)


昨日の朝は、雨はそれほどでもなかったものの、風がとても強かったです。

おかげで、傘の骨が折れてしまいました。

もう、使い物になりません。

昼になると、今度は気温が急上昇して、夏みたいになりました。

10日もたたず、季節が見事に入れ替わった感じ。

でも、ナスやトマト苗をまだ植え付けてはいけないように、どこかで寒さの揺り戻しが来るのでしょうね。

それをクリアしたら、いよいよ家庭菜園の季節が到来!

ということで、話を変えてしまいます。

久しぶりに歴史小説のご紹介。

今回は島津モノを取り上げてみたいと思います。

薩摩の島津家…。

鎌倉開府以来の名家。

九州制覇の直前で豊臣秀長に攻め込まれ、秀吉に降伏。

関ヶ原の戦いで徳川本陣を突っ切って示した武勇。

西軍に属したにも関わらず、領土を削られなかった唯一の藩。

同様に、宇喜多秀家をかくまったのに、特段罰せられなかった藩。



豊臣秀吉、前田利家なきあと、家康が唯一遠慮したのがこの島津家だったと思います。

他家や大大名たちが家康や秀忠、正純などの幕閣に対してお追従の限りを尽くしていたとき、

関ケ原を堂々と正面から突破した島津家は「領土を削るといってきたら戦ってやる。負けねーぞ」的な態度です。

これ、本当にスゴイと思います。

その当時、島津家には4兄弟と称される優れた武将がいました。

島津義久、島津義弘、島津歳久、島津家久 です。

*ちなみに、関ケ原を正面突破して薩摩に帰還したのは義弘。

戦国シミュレーションゲームでも、薩摩はめっちゃ強いです。

九州に縁のないヒトにしてみると、不思議なのかもしれませんけれどね。

島津、竜造寺、大友といった九州の大名は、生まれた場所が違えば天下を統一できた?かもしれません。

(最終的には、島津は天下を獲ったわけですが…)

ただ…封建的な政治が強かったがゆえに、とても地味なんですよね。

琉球を支配して、黒糖などの密貿易をしていたわ、物理的に返済不可能な借金を棒引きするわ…。

やはり、要所要所にすぐれた人物が登場するのが、島津家の凄さなのでしょう。







THEME:歴史全般 | GENRE:本・雑誌 |

歴史小説151(鎌倉争続)


今回は久しぶりに歴史小説。

ときは鎌倉時代。

伊豆の土豪にすぎなかった北条家が、源氏から権力を奪取してからのお話。

将軍家は頼家が弑逆されて以降、単なる飾りびなにすぎない存在となっていきました。

時政、義時、泰時と北条得宗家が相続され、それぞれが執権職を継いでいきます。

なのですが、この段階ではまだ、北条家は安泰とは言えない状況にありました。

執権とはいえ、本来は「たくさんいる御家人のひとり」にすぎないわけです。

源頼朝という将軍以外は、御家人ということでみんな同格。

むしろ、北条の家格は三浦などの有力御家人よりも風下に位置していました。

それが…。

頼朝が亡くなり(北条が始末した?)

頼家が廃嫡され、流された伊豆の修善寺で弑逆され(首謀者はたぶん時政)、

実朝は頼家の子ども(公暁)に八幡宮で殺害され(首謀者はたぶん三浦、北条は気づいたけどたぶん放置)、

他の源氏も北条の手にかかり・・・。

で、梶原や比企などを滅ぼし、三浦も本家滅亡に至ります。

そんな暗躍ばかりの一族ですから、宗家である得宗家を継ぐのに争いがないわけがないのです。

泰時のあとを継いだ経時あたりから、特にきな臭さがプンプン。



得宗家の権力を強化した結果、得宗家以外の北条一族との争いが始まります。

外敵を滅ぼしたら、こんどは内部で権力闘争が始まる。

古今東西、どこの組織も結局はそのような流れに向かうのでしょうね。

政治的には清廉で優秀な一族だと、私は思っているのですが、人気がなさすぎるのは影の部分が多すぎるから?

THEME:歴史・時代小説 | GENRE:本・雑誌 |

アテルイ


この連休中はのんびりと過ごしています。

どうせ、職場ではあわただしく、タイトなスケジュールで大変なんだもん。

去年は家でも仕事してたけど、今年は、そういうことはしない。

で、再び読み返していたのがこちら。



分厚い文庫本で、上下の二分冊です。

時代は桓武天皇の御代。

長岡京から平安京へ遷都される時期のお話です。

私の家系は山形なので、当時でいえば出羽国。

当時の東北は蝦夷として蛮族扱いで、大和朝廷からみたら「異国」でした。

のちに、武士の頂点にたつとされた「征夷大将軍」は、異国を征する臨時の軍事司令官です。

「炎立つ」「時宗」の作者でもある高橋氏の筆致には、独特の個性がありますので、好き嫌いがあるかもしれません。

私は好きなので、何度も読み返しています。

なので、こういう本はブックオフには出せないし、書籍の良さだとも思っています。

完全に感情移入して読めるので、気分転換にはもってこい。




THEME:歴史・時代小説 | GENRE:本・雑誌 |

歴史小説150(不比等)

古代史における巨星の一人。

それが藤原不比等。

史から不比等へ改名したように、ならぶものなき権勢を誇り、以降の藤原一族の繁栄を築いた人物。



古代日本を舞台にした歴史小説だと、黒岩氏の独壇場といった感があります。

過去にご紹介したりしています。

闇の左大臣なんて、今でもたまに読み返したりしています。

藤原氏は中臣鎌足を祖とする考え方が一般的なのかもしれません。

鎌足は天智天皇の最側近として活躍したのですが、素性はよくわかっていません。

帰化人(渡来人ではない)という説もありますし。

後に即位して天智天皇になった中大兄皇子もねえ。

私が中学生のころには「645(むしごめ:蒸し米)で 祝え 大化の改新を」なんて語呂合わせがありました。

蘇我氏が悪で、正義のヒトが中大兄皇子とそれを支える忠臣の鎌足という図式でした。

今は違いますもん。

百済を支援するかしないかといった政争の結果、時の政権をクーデターで倒したというのが今の定説。

まあ、その定説も、今後の研究によってはまた変わっていくのかもしれませんけれど、今はそんな感じ。

クーデターで政権を掌握したからこそ、蘇我氏が悪ではなかったからこそ、中大兄皇子はなかなか天皇に即位できなかった。

しかも、様々な記録からみると、実は相当な暴君だった可能性があるんです。正義のヒトなんかじゃないわけ。

あちこちに鬼が登場し(入鹿の亡霊ね)、火事がおき(放火ね)、世情不安となりました。

百済に対する政策は結果的に間違いとなり、日本が攻撃されたときの備えとして、みやこを近江に移したわけです。

もう、豪族たちも民衆たちも怨嗟の声で満ちていたことでしょう。

そして…天智天皇は、暗殺されたという説もあります。

場所は、山城国宇治郡山科郷(京都府山科区)北山 です。

扶桑略記という書物に書いてあるんです。

神社などによくある伝承とか、昔話とか、ああいうのはバカにできません。

天智天皇の息子である大友皇子は、父の政敵であった大海人皇子と戦い、敗れました。

天武天皇の登場です。

天智天皇の忠臣である鎌足の子供であった史(のちの不比等)が、天武天皇に登用されるわけがなかったのです。

ところが、血脈が非常にややこしいのですが、この天武天皇の妻は、天智天皇の娘。

その結果、天武天皇が崩御し、その妻が即位して持統天皇となったとたん、世の中はまた変わります。

天智系から天武系に移り、また天智系に戻る…。

その結果、史は権力への階段をのぼりはじめ、不比等となり、日本書紀という一大物語を編纂していくことになりました。

そんな不比等の物語です。








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